キエフへの思い

ムソルグスキー 組曲『展覧会の絵』キエフの大きな門(ラヴェル編) チェリビダッケ

ムソルグスキー 組曲『展覧会の絵』キエフの大きな門(ラヴェル編) チェリビダッケ - YouTube

ロシアの作曲家であるムソルグスキーは、亡き親友が描いてくれた、当時の「キエフ大公国」にあった、美しい門の絵に感銘を受けて、この曲を作りました。

もともとこの曲はピアノ曲で、ムソルグスキーが生きていたころはあまり着目されていなかったとのこと。

ムソルグスキーの死後、フランスの作曲家ラヴェルが陽の目を浴びてなかったこの曲を見出し、管弦楽用に編曲し、新しい命を吹き込みました。

日本でも、世界中でもよく演奏され、よく聴かれている管弦楽曲の一つだと思います。

この映像はルーマニア出身のチェリビダッケ指揮、ドイツのミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏です。

クセツヨ指揮者として有名なチェリビダッケの

超、超、超、低速演奏

のキエフの大門です。

金管楽器たちの、ロングトーンの息づかいが、まるで命の雄たけびのようで、今のこの時期に改めて聴いたせいか、胸が熱くなりました。

打楽器も木管も弦楽器も、必死にチェリビダッケに食らいついてます。

音楽をはじめとする、文化や人のつながりというものは国境なんて関係なく、

お互いの良さを高めながら、認め合い、成熟していき、美しい人類の歴史として後世に引き継がれていくものなのだと私は確信しています。

キエフで一日でも早く、平和で美しい音楽が流れますように。