冬が近づく築上町の風景

だんだんと冬が近づいてきております。最近の茂庵周辺の風景をスナップショット。

畑に植えてあるコスモス

もう満開のピークはすぎて、少しずつ花びらが落ちてきてます。でもまだまだきれい。

畑や田んぼにコスモスを植えている理由、ご存じですか?
これは「緑肥」といわれるようで、コスモス自体がそのまま耕すことで肥料になるとのこと。

春はレンゲ、夏はひまわりを植えるのも同様の効果があり、田畑の土を効率よく維持するために、意味があることらしいです。

景観も美しく、一石二鳥、Win-Winですね(*^-^*)

ああ!どんぐりってこんな感じでなるんだなあ。

あちこちに、も実っています。うちの軒先にも、頂いた柿を店主が干して、干し柿を仕込んでおります。

甘柿と渋柿

頂いていた渋柿を、私の職場の方たちにもおすそ分けしたんですが、その時に

「渋柿って、こんな形なんですねー。うちの子どもたち、見たことないだろから見せてやります!」

なんて会話も。

そうですよね、甘い柿はスーパーで見かけたとしても、干し柿になる前の渋柿自体を見たことないお子様、多いかもしれませんよね(#^^#)

違いとしては、甘い柿はぷっくり丸い形をしていて、渋柿は写真のように先がとがっているような見た目をしています。

干し柿づくり

  • ヘタの部分を残して、皮をむき、干すためのひもに取り付けておきます。
  • 沸騰したお湯に5秒ほどつけます。
  • 雨が当たらない、風通しの良いところにつるしておきます。
  • 干している途中、もんであげるとよいです。3週間くらいでこの感じ。完成です。

干し柿アレンジレシピ

そのまま食べるのも美味しいですが、クリームチーズとあわせてワインのおつまみに、って話も聞きました。たしかに、ドライフィグやレーズンもチーズとの相性いいですもんね(≧▽≦)

茂庵では干し柿を天ぷらにして、期間限定でお出ししますよ(^^♪
毎年、季節ものってことでお客様にもご好評いただいております。是非、ご賞味ください。

お、城井川に大きな虹がかかりました。

季節を感じながら、茂庵、ゆったり、ていねいに、営業中です(#^^#)

【後半はクラシック徒然草に続きます。】

クラシック徒然草
チャイコフスキー作曲 交響曲第6番「悲愴」より第1楽章

TCHAIKOVSKY - Symphony no. 6 (Pathétique) - Herbert von Karajan & Wiener Philharmonic

TCHAIKOVSKY - Symphony no. 6 (Pathétique) - Herbert von Karajan & Wiener Philharmonic - YouTube

本日はチャイコフスキーが最後に作った交響曲をご紹介です。

冒頭、地を這うようなファゴットのソロから始まります。暗いです。人生どん底な感じです。ほんと、「悲愴」感ただよってます。

その後、(この動画では5分20秒あたりから)あの美しいメロディー。これは有名なフレーズかな。

そして、(10分25秒あたりからの)打って変って激しい金管軍とティンパニの応酬。弦楽も激しくかき鳴らしてます。

そう、1楽章の中に静寂と激動が入り乱れてます。

このカラヤンの動画、好きですね。演奏の完成度だけでなく、この映像自体を作品として完成させてますよね。
ティンパニのマレット(バチ、打つ棒ですね)越しに金管軍が映されたり、ちゃんと冒頭のファゴットをアップして、まるでカラヤンと対話しているようなカメラワーク。今でいう、これミュージックビデオプロモーションビデオですよね。素晴らしいと思います。聴くだけじゃなく、見る楽しみも気づかせてくれる。

初めてこの曲を聴いたとき、チャイコフスキーは明るくて、華やかで、にぎやかな曲調の作品(バレエのくるみ割り人形、白鳥の湖など)のイメージだった私には、あの地を這うファゴットの冒頭は衝撃でした。

チャイコフスキーって、暗いんだ…

チャイコフスキーについて調べてみると、音楽的には成功していても苦労は絶えなかった人のようです。この作品を作る前には入水自殺未遂もあったようです(理由は諸説ありますが、経済的に困窮していたため、とか、男性との恋愛関係で悩んでいた、とか。)

そしてこの「悲愴」を完成させた3か月後、チャイコフスキー亡くなったとのこと。突然の死(死因にはコレラ、肺水腫、自殺?など様々な説があるようです。)なので、この「悲愴」を作りながら、チャイコフスキーが死を意識していたかどうかは何とも言えないとは思いますが、聴く側としては、どうしても「死」をイメージしてしまう作品になってしまってるかなあと思います。

余力がある方、ぜひ4楽章の最後まで聴いてください。これまでのチャイコフスキーの交響曲とは全く異なる、消え入るようなピアニッシモで終わります。まるで、チャイコフスキーの息づかいがふっと消えてしまったような、そんな曲の終わり方なんです。

ツイッターで、私の母校の今年の定期演奏会の曲目がこの「悲愴」であることを知りましたので、今回これをピックアップしました。後輩たち、がんばれ!(#^^#)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。