店主が語る「糸そば」の食べ方。
当店のメニューには、オリジナル料理、「糸そば」があります。
これは、店主が独自に考案した特別な打ち方により、切れやすいそばを、細く打ち、全く新しい食感を楽しめる料理になります。
(糸そば切りの動画)
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しかし、この「糸そば」にも、弱点があります。
それは伸びやすいと言うこと。
通常のそばなら、茹でてから、4~5分は伸びずに食べれますが、「糸そば」は、通常のそばに比べても、かなり細い為、1~2分と経たず伸びてしまいます。
ここで、お客様に「糸そば」を、召し上がる時にお願いがあります。
お蕎麦が提供されたら、直ぐに召し上がって下さい。
よく、お蕎麦が伸びてた。
と、おっしゃるお客様がいますが、そんな方を見ていますと、お料理が提供されているのに、携帯をいじっていたり、おしゃべりに夢中になったり、写真を何枚も何枚も撮ったりと、おそばを食べる前に、なんらかの事をしています。
そうなると、せっかくのそばも、伸びて不味くなってしまいます。こちらは、美味しい内に召し上がって欲しいのですが、お客様都合で、不味くして、更には不味かった。と、言われると、店主は陰で泣いております。
一つ、お蕎麦が来たら、直ぐに食べる!
数名様でいらしてる場合も、皆様の料理が提供されるのを、待つのでは無く、我先に食べて下さい!
一つ、写真を撮るなら、カメラの準備をして、素早く撮影する!
写真を撮っている間にも、おそばは、どんどん伸びて行きます。ある程度の覚悟を持って、写真を撮って下さい。
一つ、「糸そば」と普通のそばとは、似て非なる物!
「糸そば」は、当店オリジナル料理です。
商標登録を取得しているので、日本で、いや、世界でも、当店だけでしか食べれない、全く新しい料理です。
いつも食べているそばのつもりで食べると、違和感を感じるかと思います。そもそも、通常のおそばと、比べる事自体が間違っているのです。
そばと名前は着いていますが、
これはこうゆう料理なんだ。こうやって食べないといけないんだ。
と、納得してお召し上がり下さい。
よく、蕎麦の食べ方で、出汁にそばを、7割浸して食べる、とありますが、
それは、出汁が辛く、水気を含んだ藪そば系の食べ方です。
当店のそば汁は、砂糖を使わず甘味を出した特製そば汁です。おそばをたっぷり出汁に浸して召し上がって下さい。
長々と、蘊蓄を語らせて頂きましたが、これも一重に美味しい物を、美味しいうちに食べてもらいたいと思った店主の戯れ言と受け止めてもらえば幸いです。
茂庵店主
【後半はクラシック徒然草に続きます。】
クラシック徒然草
ブルックナー作曲 交響曲第8番 第4楽章
Günter Wand & NDR Sinfonieorchester: Bruckner's Symphony no.8 - 4th movement (2000)
Günter Wand & NDR Sinfonieorchester: Bruckner's Symphony no.8 - 4th movement (2000) - YouTube
ギュンターヴァント氏の指揮、かっこいいですね。ヴァントが亡くなる2年前の映像です。動きは最小限で、手先だけでオケ全体を掌握する、まさに神、仙人のようです( ̄▽ ̄)客席から見たら、背中が語ってそうだなあー
さてさて、なぜか最近、この冒頭のフレーズが頭の中を走り回っていたんです。
でも、何の曲かわからず、検索しては違う、を繰り返しておりました。
鳴っているフレーズからして、ブルックナーっぽいな…とまでは感づいていたんですが、どのシンフォニーのどの楽章かがわからない...有名どころか?それなら第4番「ロマンティック」か?...聴いてみたけど違った…じゃあ9番だっけな?いや違う…
やっと見つけた!8番か!4楽章か!
そもそも、ブルックナーって私、あまり好きじゃなかったので、ほぼ聴いてこなかったんです。
ブルックナーの交響曲はとても特徴的だと思います。最近でいう、「クセが強い」ってやつですかね。
若いころ感じていたブルックナーの交響曲のイメージ
- 同じフレーズを何回も繰り返す→無駄に長く感じてしまい、最後までたどり着けない。
- 突然空白の時間があり、別のフレーズが始まる→その空白の時間が、ナゾ。
- 金管が苦しそう!そしてティンパニなんてほぼフォルテッシモのロールばっかじゃね⁈→体力勝負みたいな世界が、なんかやだ。
それが最近になって、イメージが一変。ここんとこ、毎日のように聴いてしまいます。
40代半ばにして感じるブルックナーの交響曲のイメージ
- 同じフレーズの繰り返し→繰り返してはいるものの、まったく同じではない。繰り返しは必然で、それがあるから最後の山場が崇高なものになる。
- 突然の空白の時間→「ブルックナー休止」と呼ばれる手法。そこでふっと力が抜ける感覚、入りすぎてた肩の力をふっと取り除いてくれ、それが心地よくなる。
- 金管、ティンパニきつい→重厚な和音を1つ1つ並べて、確認作業をしているような。その積み重ねた和音の層が、天に届くのではと感じてしまう。
ブルックナー自身が教会のオルガン奏者だったことも、何か宗教的なイメージを放つ一つの要因かもしれません。
私も40代半ばになり、その崇高さ、神々しさ、みたいなものの片鱗を、少しずつではありますが、感じることができるようになったのかもしれません。
ヴァントの動画もいいんですが、このカラヤン、ウィーンフィルは視覚的にいいと思います。教会でのライブ音源なので、やや音がよくないのですが、この演奏が神々しいイメージに近いかもしれません。
もはや、カラヤンも神に見えてきたぞ( ̄▽ ̄)
Bruckner Symphony no. 8 4th Mov. 1/3 Karajan VPO 1979
Anton Bruckner Symphony no. 8 in c minor IV. Finale. Feierlich, nicht schnell Wiener Philharmoniker Herbert von Karajan Sant Florian 6/1979
Bruckner Symphony no. 8 4th Mov. 1/3 Karajan VPO 1979 - YouTube
とは言え、ブルックナーは聴くほうも大変ですよ。フルバージョンは1時間は優に超えますから。
嫌いにならないためにも、8番も1楽章ずつ聴くくらいがおススメです(^-^;
みなさんは、若いころは好きじゃなかったけど、年を取ってからその良さがわかってきたもの、ありますか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。